とある外科医の独り言

病院に勤める外科医が病院での出来事や日常考えていることなどを綴ります

人間とAI(人工知能)

yahooニュースを見ていたらAIが中国のナンバーワン囲碁棋士に勝ったという記事が出ていました。日本でも将棋の名人がAIに負けてますよね。ここまで来るにはプログラマーの方は大変なご苦労をされたのだと思います。

この記事を見て感じた事はこれからAIやロボット技術が進歩すると医療を取り巻く環境も大きく変化するんだろうという事です。

外科の領域では既に手術支援ロボットが導入され始めています。1億円以上するらしいですが、国内に200台以上稼働しているようです。

人間には困難な作業、米粒に文字を書くような事がロボットにはできてしまいます。
この技術を手術に応用し、より難度の高い手術が可能になると期待されています。

ただ現状では熟練した外科医よりも優れているとは言えないようで泌尿器科の手術等、限られた領域でしか使われていないようです。

10年後もしくは20年後さらに技術が進歩すると医師という職業はなくなっているのかもしれないと思います。10年後であればまだ現役、20年後ならちょうど定年を迎える頃です。

その時、私には何ができるのでしょうか?

外科の熟練した医師のように人間の優位性を保つことができるのでしょうか?

いろいろと考えさせられるニュースでした。