とある外科医の独り言

病院に勤める外科医が病院での出来事や日常考えていることなどを綴ります

いつもの日常

今日は特に何もなかったです。いつも通り手術して、担当患者さんに手術の説明をして。二日間当直のアルバイトしてたから早く帰って子供に会いたいです。

皆さんは医師は高給取りでいい商売だよなって思いますか?約20年やってきて思うのはもう一度人生をやり直せたら二度と医師にはなりたくないってことです。

確かに給料面では一般的には高給です。でもいつも救急車が耳鳴りのように鳴ってるし、いつも病院で持たされてる携帯電話が鳴るんじゃないかっていう強迫観念みたいなものがついてきます。

休日も呼び出されるかもしれないという思いがいつもあり、心から仕事のことを忘れて休むことはできません。

そんな事くらいと思うかもしれませんが、結構しんどいものです。稼いだお金では測れないものがあると思います。

それでも同時にやりがいもあるのでなんとか頑張っています。

看護師さん、薬剤師さんもその他の医療従事者さんもみんな大変です。医療ってサービスの値段を自分たちで決められないんですよね。診療報酬っていうのは国で決められているので。財政難で医療費削減が至上命題になってるので(財務省厚生労働省)診療報酬はどんどん減るばかりです。これから超高齢化の時代を迎えるというのに医療や、介護にはお金を出さない政策ってどうなんでしょうか?

介護士の離職対策で給料を上げるとか言ってるけど介護報酬がマイナス改定でどうやって介護士の給料が上がるのでしょうか?

いろいろと矛盾を含んでいる世界です。