とある外科医の独り言

病院に勤める外科医が病院での出来事や日常考えていることなどを綴ります

手術が好き?

今日は一日ずーっと手術室にいました。特に変わった事があったわけではないのですが、手術時間が長かったので肉体的にも精神的にも疲れました。
手術が終わった後は病棟業務をして手術記録を書いてとまだまだやらなければならない事がたくさんあります。術後の経過もみないといけないので今日は帰るの遅くなりそうです。

 


手術は大変で疲れるのですが、私もそうですが世の外科医というものは手術が大好きな生き物なのです。若いころから手術が上手になることを目標にいろいろ勉強したり、雑用をこなしてきたのです。雑用もできない医師には手術も当たりません。外科医の世界はかなり古い職人の世界なのです。最近の若い先生方には、なかなか理解してもらえないようです。ひょうひょうと仕事をするスタイルで自分たちの権利をしっかりと主張するというような若い先生が多いような気がします。まあそれはそれで新しい合理的な考え方だと思いますが。

手術の面白さというのはなかなか一般の方にはわからないと思うのですが、感覚としては何か芸術作品を作り上げたときのような充実感が得られます。手術の難易度が上がれば上がるほどやりがいを感じます。最近は小学生のなりたい職業に医師がランクインしなくなりました。ユーチューバーとか昔はなかった職業が人気のようです。職業としての医師の魅力を発信していかなければならないんですね。学校でもいろいろな職業の人と触れ合える場を提供してもらいたいと思います。

ちなみに最近の我が家での会話

私「将来何になりたいの?」

小学生の息子「わかんない」

私「医師はどう?」

小学生の息子「ぜったいやだ」

私「・・・」

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