とある外科医の独り言

病院に勤める外科医が病院での出来事や日常考えていることなどを綴ります

医師になるには

今日も特に変わった事はありませんでしたね。普通に手術して病棟の回診をして。ただ今日は当直なので帰れません。

今日は医師になるにはどうしたらいいか?

について書きたいと思います。
まずは覚悟を決めること。これが一番大事だと思います。何が何でも医師になるという覚悟、医師になってこんな事をするという目的、そういうものをしっかり持つことが必要だと思います。

お子さんを医師にしたい場合は、お子さんに早くこの覚悟を持ってもらうようにしましょう。ただお金持ちになりたい。とかそういう目的であれば、仮に医師になれても信頼される医師にはなれないでしょう。
自分や家族を犠牲にしてもやらなければいけないという使命感が必要だと思います。

この覚悟ができたら後は勉強するだけです。

中学生の場合
私は公立の中学校に通っていました。私の考えでは中学まではどこでも一緒だと思います。東大や京大の医学部を目指すのであれば別ですが、普通の国公立の医学部であれば公立でも十分可能です。
その代わり学力は学年でトップクラスでなければなりません。
それは地域でNo1の進学校に入るためです。
地域によっても学力の差はあると思いますが、とにかく地域のNo1の進学校を目指してください。(正直、首都圏の事はよくわかりません)

高校生の場合

高校では理系に進む事になりますが、英語、数学、理科(通常物理、化学、生物から2科目選択)は特に集中的に勉強してください。医学部は理系のトップが志望する学部です。上記の科目は理系の基本です。これができなければ医学部には入れません。

私は基本の繰り返しが最も重要だと思います。あれこれと次から次へと問題集に手を出すのではなく基本的なものを何度も何度も繰り返した方が逆に応用力がつくと思います。数学や理科は暗記ではありません。理論に基づいています。いろいろな定義や定理は勝手に作られたものではありません。定義や定理を導き出す事が可能なものです。
理論的な思考が出来ることを目標に勉強してください。
高校では理系の中で学年で10番以内最低でも20番以内を目標にして下さい。

最後に
思ったように学力が伸びず挫けそうになった時、もう一度、最初の覚悟を思い出して下さい。
必ずあなたを支えてくれるはずです。だから強い覚悟が必要なのです。
まずはあなたの覚悟を決める事から始めましょう。
きっと輝かしい未来が待っています。