とある外科医の独り言

病院に勤める外科医が病院での出来事や日常考えていることなどを綴ります

手術3

今日も特に変わりありませんでした。手術もなしで暇な1日でした。たまにはこういう日があってもいいですよね。最近忙しくて病院全体が疲弊していたのでちょうどいいのかもしれません。

根本的なマンパワー不足は何も解決されませんが。

今日は胆石の手術について書きたいと思います。私の勤めている病院の消化器外科で最も多い手術だと思います。

胆石の症状は食後に右季肋部(みぞおちの右下のあたり)や背部に痛みを感じるものです。時に発熱や黄疸を伴います。原因として多いのはもちろん胆嚢結石です。胆嚢の中に結石ができ胆嚢管に嵌頓したり総胆管に落下することで症状を引き起こします。

胆石があっても無症状の事も多いです。

通常手術は腹腔鏡を用いて胆嚢を摘出します。ただ炎症の程度や周囲臓器とに癒着の程度によっては開腹手術に移行することがあります。

腹腔鏡ではお臍あたりの傷から腹腔鏡を挿入しさらに2ないし3つの傷から鉗子を挿入し胆嚢を摘出します。取った胆嚢は臍の傷から外に取り出します。

手術時間は約1時間で術後1週間以内に退院できます。

いつもつまらない内容ですいません。もっと面白い事をかければいいのですが。

それではまた。