とある外科医の独り言

病院に勤める外科医が病院での出来事や日常考えていることなどを綴ります

手術

今日も特に変わった事はありませんでした。いつものように手術して病棟を回診。
担当患者さんの指示をだしてカルテを記載。

最近はある程度の規模の病院では、電子カルテが導入されています。なのでPC上に
カルテを記録します。また注射や検査、処方などもできるようになっています。

これのおかげで私たちの時間が節約できます。便利な時代になったものです。

今日は手術について書いてみようと思います。
皆さんは手術って聞くとどんなイメージを持たれますか?

怖いとか思いますか?まさかうれしいって人はませんよね?

私たち外科医の仕事は手術する事です。(全仕事量のかなりのウエートを占めます)
なので怖いとかそういう感覚はありません。
外科医になった頃は早く手術を一人前にできる外科医になりたいと思っていました。

でも最初は小さな手術(簡単な手術)しかさせてもらえず早く大きな手術をしたいと思っていました。

今では後輩の指導をする立場になりました。

 

外科医(一般外科、消化器外科)が最初にする手術はおそらく盲腸(正確には虫垂炎)か鼠径ヘルニアか胆石の手術だと思います。

今日は虫垂炎の手術について書きます。
急性虫垂炎はムカムカや嘔気から始まり次第に右下腹部が痛くなるのが典型的な症状です。通常、熱を伴います。

虫垂炎の診断には採血、腹部超音波検査、腹部CT検査などを行います。
最近はCT検査で診断する施設が多いと思います。

手術が必要かどうかは大抵は内科の先生から相談があり外科医が診察して決めます。

手術は開腹手術と腹腔鏡手術があります。開腹手術は約5cm程の皮膚切開をおき虫垂を根部で切除します。

腹腔鏡手術は腹腔内を観察する腹腔鏡をお腹の中に挿入しその画像をテレビモニターで見ながら開腹手術と同様に虫垂を切除します。

手術時間はどちらもおおよそ1時間程度です。

どちらの方法でも入院期間は1週間以内が多いと思います。

今日は虫垂炎の手術について書きました。
疑問質問欄をリンクに作りました。なにかあればお気軽にどうぞ。